2011年2月14日月曜日

「いかす」こと

私たちは「いかす」ことが、大好きです。

「いかす」とは、そこにあるものを長く存続させるだけではなく、
これまで経てきた、背景や時間の経過、歴史をも全部、丸ごと包み込みながら、
そこに新たな意志を与えることで、
違うものとして形を変えたり、それを使って意味を持たせたり、価値を蘇らせたり・・・。

今までのものに、新しい命が吹き込まれ、
新しい見方やあり方、または生き方に生まれ変わるのは、本当に気持ちがよく、嬉しいことです。

「無」から生み出すのではなく、「古」を蘇らせる・・・
そんな素敵な場面に立ち会えることは、とても幸せです。

そして、その気持ちは、ここで働く「人たち」に対しても同様で、
お互いを認め、また受け入れ、その個性を尊重したふるまいでないと、社長に怒られます(笑)
ちゃんと、その人がいきていること!
その「個」の存在が、労力が、「無」にならない様、「個」も「古」も、ともに大切に想うのです。

+ + + + +
これは、お客様が大切にしていた着物の帯。
今は、美しいパネルに仕立てられ、リビングに彩を添えています。
いかされた命、嬉しいですね。