2010年7月22日木曜日

コレクション


先日「捨てる」をテーマにしたのに、今回は「集める」・・・のムジュン!(笑)

リフォームを進める中で、様々な「こだわり」に出会う。
コレクションもそのひとつ。

好きだから集めるというだけではなく、
カタチに想いを乗せ、いつでもその瞬間、その時間を味わい楽しむ。
その人の過去や、そして未来にもツナガル、
その人とっての特別なモノたち。

ここにも、訪れたその土地の空気を運んでくれる、たくさんのカップが並ぶ。
旅行が趣味という二人。
これまでに訪れた場所、これから行きたい場所。
そんな大切なオモイを、大切なまま、しまえた事が嬉しかった。
                                                                            
(大田区 H邸)

2010年7月8日木曜日

明かりを楽しむ


わが国の「明かり」の文化は「行灯」「燭台」に始まり、
部屋の隅には明かりの届かない影ができて、光と同様に影も大切な存在だった。

それがいつしか、ランプや電灯ができて、明かりが天井に移り、
ついには蛍光灯となって、日中夜降り注ぐ「光り」のシャワーとなった。

自然があり、太陽が刻一刻と変化し、四季折々の季節が生活の中に溶け込んでいる、
そんな恵まれた環境にありながら、翳りが伴ってこその「明かり」を忘れたかのように
「明かり」を楽しむココロは、どこに行ってしまったのだろう。

ヨーロッパでは夕暮れ時、窓辺にキャンドルを灯すという習慣があるらしい。

手間のかかる事を、あえてしようとする人がいる。
人はそれを不便とか、不自由と呼ぶこともある。
しかし、そのヒト手間が、人の手を介して行った「人手間」の行為が、
ココロの豊かさを作り出しているのだと思う。

キャンドル・・・と言わないまでも、その場所にフサワシイ「明かり」を選び、
置いてみる、楽しんでみる、そんな暮らしを思い出したい。


(中央区 M邸)

2010年7月6日火曜日

マスキングテープ


建築の現場でもよく見かける「マスキングテープ」

もともとは、工事現場などで塗料がつかない様に養生(保護)したり、
資材の識別や目印などにも使われる、業者さん必須の作業用ツール!

和紙なのでとても丈夫だけど、手で簡単に切れ、文字も書け・・・
何と言っても、どこに貼ってもきれいにハガセル優れモノ。

そんな地味で目立たない・・・けど、なくてはならないマスキングテープが、
今やドット、ストライプ、モノクロ、和紋、北欧柄などなど、色柄や太さなども豊富になり、
ポストカードやノートのデコレーションや、ラッピング、本の背表紙や携帯のデザイン・・・。
スガタカタチを変え、ちょっとした流行モノになっているとか。

用途は正統派だけど、真っ白な壁にカードや写真、メモなんかを貼ってみる。

そこにも目立たなかった存在の壁が、急に光があたったようだ。
このマスキングテープと同じように・・・。