2011年2月14日月曜日

「いかす」こと

私たちは「いかす」ことが、大好きです。

「いかす」とは、そこにあるものを長く存続させるだけではなく、
これまで経てきた、背景や時間の経過、歴史をも全部、丸ごと包み込みながら、
そこに新たな意志を与えることで、
違うものとして形を変えたり、それを使って意味を持たせたり、価値を蘇らせたり・・・。

今までのものに、新しい命が吹き込まれ、
新しい見方やあり方、または生き方に生まれ変わるのは、本当に気持ちがよく、嬉しいことです。

「無」から生み出すのではなく、「古」を蘇らせる・・・
そんな素敵な場面に立ち会えることは、とても幸せです。

そして、その気持ちは、ここで働く「人たち」に対しても同様で、
お互いを認め、また受け入れ、その個性を尊重したふるまいでないと、社長に怒られます(笑)
ちゃんと、その人がいきていること!
その「個」の存在が、労力が、「無」にならない様、「個」も「古」も、ともに大切に想うのです。

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これは、お客様が大切にしていた着物の帯。
今は、美しいパネルに仕立てられ、リビングに彩を添えています。
いかされた命、嬉しいですね。

2011年2月2日水曜日

幸せを巻き込む





こんにちは、hirayamaです。
家を持つことや作ることが、「夢」に結びつけられる事があるせいか、
このお仕事をしていると、夢を叶えるお手伝い的に言われることがあります。


でも本当は、お客様のお話を聞いて、ああしよう、こうしようと思いをめぐらせて、
こうしたら、こんなに楽しく過ごせるかなとか、この素材を使ったら、きっと嬉しくなるだろうな、とか。
そんな時間を共有しているうちに、お客様の想いに乗せてもらって、
夢や喜びを頂いているのは、私たちだと言うことに気がつきます。


そして、お客様だけではなく、そこに携わる人たちの思いにも、触れる時があります。
これは、工事を行っているマンションの理事長さんが作った「折り鶴」。
なんでも、どれも一枚の折り紙から、作られているのだそう。 すごいですね、見とれてしまいます。
毎回行く度に声をかけられ、お話をしながらくれるのだそうで(笑)

・・・工事の安全祈願も、込められているのでしょうか?

巻き込むって、割とネガティブなことに使われる気がするけど、
ここでは楽しい嬉しいの渦に巻き込まれて、工事を担当していなくても直接お会いしていなくても、

そこに携わる人たちの空気を感じる事ができます。


今日も、日に日に増えて行く折り鶴を見ながら、何だか幸せな気持ちに、巻き込まれています。