2010年8月10日火曜日

涼のススメ


美しい日本に与えられた、「夏」という時間。
日本の四季の中でも、ウダルヨウナ夏の暑さをしのぐための知恵と工夫は、
忘れ得ないものとして残したいもの。

時おり通り抜ける、一瞬の風を送り込むすだれや暖簾。
最近では紐を吊るしたストリングカーテンもサラサラと揺れていい感じ。

目や肌に触れるものは、色をクールダウンさせたり、冷感のある麻や綿素材に変えたり。
透明感や質感が涼やかな、ガラスや水をあしらってみても。

そして、音で感じる夏。
風鈴や、日中の暑さを忘れさせてくれるヒグラシの鳴き声。
遠くから風にのって聞こえてくる一服の清涼感を味わう。

人にはそれぞれに夏を感じる色や音、触感がある。
暑い夏を、「涼」をまといながら過ごす、
そんな暮らし方を見つけたら、この暑さもマンザラではなくなるはず。