湿気を含んだまとわりつく様な、うっとおしい空気。
朝から降り続ける霧雨に、灰色の空。
夏の始まりを肌で感じるこんな日は、そうだ、温泉にでも行こう。
どうせ濡れるなら、露天風呂につかって、思い切り、
いつもなら濡れないようにとサエギル雨も、今日は草木と同じ様に雨を味わう。
それは、雨とともに日常をも洗い流される様な、不思議な心地良さ。
紅葉を京都で楽しむ様に、雨の一日は温泉へ出かけよう。
でも、・・・それも少し面倒に感じたなら、
脱衣所の天井を、木調のルーバーや羽目板に変えてみてはどうだろう。
うっとおしい梅雨の毎日も、きっと心地良い風を感じることができるはず。
(文京区 I邸)